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転職エージェントの種類とその特徴・メリット・デメリット

転職エージェントの種類とその特徴・メリット・デメリット

こんにちは!
転職エージェント・転職アドバイザーの深入エドワード(ふかいり えどわーど)です。

本サイト、転職ノウハウ新聞では、正社員としての転職を成功させるためには転職エージェントサービスを活用することが非常に大切であるとの解説記事をいくつか公開してきました。
例えば「正社員転職を成功させるならエージェントの活用が肝!」という記事では、転職エージェントサービスについての概要から、なぜ報酬もなしで無料での利用をすることができるのかということまで解説致しました。

非常に多くの方から反響を頂いている一方で、なかには「転職エージェントから紹介される求人にピンとこない」「転職エージェントがなかなか動いてくれない」といった声も頂いています。
実は、転職エージェントにはそれぞれのエージェントサービスごとに特性があり、得意分野(業界・業種や職種など)がミスマッチであったり、対象としている求職者のセグメントとズレてしまっている場合にはその価値を十分に発揮できないことがあるのです。

本記事では、そういった問題にあたってしまわないために、「どのように転職エージェントを選べばよいのか」「転職エージェントの種類とその選び方」といった視点で、改めて転職エージェントについて解説をしたいと思います。

転職エージェントには得意分野・得意領域がある

世の中には非常に多くの転職エージェントサービスが存在しており、中には個人として転職エージェント活動をされている方もいらしゃいます。
しかしながら、いざ転職活動をしてみようというタイミングの方でもない限り、転職エージェントについてはなかなか知らないものですよね。

実は、転職エージェントにはそれぞれの得意とする分野や領域、あるいは転職支援の対象としている求職者のセグメントがあります。

ざっくりと大別すると、転職エージェントサービスは次のような種類に分けることができます。

  • 総合型転職エージェントサービス
  • 業界特化型転職エージェントサービス
  • 求職者セグメント特化型エージェントサービス

それぞれ解説します。

総合型転職エージェントサービス

転職活動を始め、エージェントについて知識をつけ始めた方がまずご利用になるのは概ねこの「総合型転職エージェントサービス」になるかと思います。
業界大手の「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」はこの総合型エージェントサービスに分類されます。

リクルートエージェントやマイナビエージェントは、エージェントサービス以外にも「リクナビNEXT」や「マイナビ転職」といった求人サイトを運営していることもあり、その膨大な求人データベースを活用してエージェントサービスを展開しています。
そのため、どういった業種・職種の求人でも基本的にはストックがありますし、どういった求職者からの相談であっても対応することが可能です。

一方で、転職エージェントの担当者ごとに業界や職種に関する知識や理解度はまちまちですし、職務経験にも大きな差があります。
「転職エージェントを使ってみたけど、紹介される求人に納得感がない」
「エージェントが素人っぽくて参考にならなかった」
といった経験を語る方の話を詳しく聞いてみると、こういった総合型転職エージェントサービスを利用しており、担当者となったエージェントと自身の希望業界・職種がマッチしていなかったということが非常に多いです。

総合型転職エージェントサービスを利用するメリット

総合型転職エージェントの一番のメリットはその圧倒的な求人量です。
求人が多いため、あらゆる業種・職種やポジションについての求人を紹介してもらうことが出来ます。
まだ転職先としてどのような会社が良いか見定めていない場合は、キャリアプランが固まっていない場合などは総合型転職エージェントの担当者と面談を通して複数業界・複数職種の求人に応募を行い、そこからマッチするかしないかを判断するという進め方がおすすめです。

また、総合型転職エージェントを運営している会社はリクルートやマイナビなどの大手企業が多く、エージェント向けの研修や資料も充実しています。
そのため、エージェントは多くの業界や職種についてある程度の一般知識は身につけていますし、仮に知識や経験が不足しているという場合は、社内資料やデータベースから事例をピックアップしてきたり、同僚のエージェントに支援してもらったりなどして求職者に適切な情報を提供しようと務めてくれるケースもあります。

転職エージェントサービスを利用してみよう、と思った際にはまず1社、大手の総合型転職エージェントサービスに登録して損はありません。

総合型転職エージェントサービスを利用するデメリット

総合型転職エージェントのデメリットは、各業界・職種やポジションへの理解が浅いという点です。
メリットで述べた点と表裏一体になるのですが、「幅広くなんでも紹介してくれる」「幅広く知っている」一方で、その知識の深さや経験は特化型転職エージェントと比べるとどうしても劣ってしまいます。

そのため、例えば「ソフトウェアエンジニアとして転職をしたい」と思って応募や面談を行っても、SIer業界やWeb業界などについて知識の無い担当エージェントがついてしまうとその差について理解しないまま求人をおすすめされてしまったり、求職者の発揮したいスキル・身につけたいスキルとはかけ離れた職場を斡旋されてしまう可能性があります。

また、特に大手総合型転職エージェントを運営している会社ではエージェントの入退職も激しいという実態もあります。
新卒入社者や中途入社者に基礎研修を受けさせるだけで担当者として現場にアサインすることも往々にしてあるため、転職エージェントサービス利用者から「担当エージェントが全然ピンとこない」「担当エージェントに業界知識がなさすぎる」といったクレームが発生することもあります。

総合型転職エージェントサービスを利用した際に、自身の希望するキャリアパスに関して知識の浅そうな担当エージェントがついてしまった場合は、素直に担当者の変更依頼を行いましょう。
エージェントからしても、不得意な業界について斡旋を行うよりは担当変更を行うことで別の求職者に対してサービスを提供したほうが価値を発揮できます。無理して同じ担当者とのちぐはぐなやり取りを続けるよりも、担当者変更をしてもらったほうが求職者にとってもエージェントにとっても良い結果を生みます。

業界特化型転職エージェントサービス

総合型転職エージェントサービスに対して、特定の業界の求人しか紹介しない代わりにその知識が深く、業界へのコネクションも強いのがこの「業界特化型転職エージェントサービス」です。

専門性が高く求められる職種に関して、いくつかの業界特化型転職エージェントサービスが存在しています。
一部を挙げると「医者・看護師向け転職エージェントサービス」「薬剤師向け転職エージェントサービス」「ソフトウェアエンジニア向け転職エージェントサービス」などが業界特化型転職エージェントサービスに分類されます。

例えば、ソフトウェアエンジニアとして転職を希望している求職者の方にとって、
プログラマーとして働きたいのか、設計を中心としたシステムエンジニアとして働きたいのか、あるいはより上流工程としてのソフトウェアアーキテクトとして働きたいのかでマッチする求人は異なります。
また、企業によって利用しているプログラミング言語やフレームワーク、ミドルウェアなどは異なります。
そういった点を理解して求人とのマッチングを行ってもらわなければ「ウェブ系システムの開発経験を活かしたいのに、金融系基幹システムの設計に関する仕事を斡旋されてしまった…。確かに大きなジャンルとしてはIT系だけど…」といったミスマッチに繋がってしまいます。

ミスマッチを発生させないためには、各種用語を適切に理解したうえで、業界構造や求められているスキルについて知識を持ったエージェントが斡旋を行う必要があります。
業界特化型転職エージェントは求人を出している企業が求めているスキルについて適切に理解をした上で、総合型転職エージェントでは手の届かないような細かい点まで気にしたうえでマッチングを図ってくれる力強い存在です。

業界特化型転職エージェントサービスを利用するメリット

業界特化型転職エージェントのメリットは、その業界に特化した知識・経験と、それに基づく隠れた優良企業とのコネクションです。

前述した通り、求職者の専門性が高い場合、求人の内容を適切に理解した上で求職者と求人のマッチングを行う必要があります。
専門性の高いポジションを募集している求人について正しく理解をするためには、業界に関する基礎知識はもちろんのこと、最新の情報についてもキャッチアップし続ける必要があります。
特にエンジニア職やIT業界については日進月歩の世界ですので、各企業の浮き沈みや採択している技術についても目を光らせておかなければ、求人紹介後に「情報が古すぎて、今は求めている環境ではないようだ」となってしまう可能性すらあります。

業界特化型転職エージェントは、自身の担当する業界について日々情報収集を行っており、また社をあげて重要な情報の獲得・共有に努めていますので、総合型転職エージェントサービスと比較するとその情報深度や幅についてはかなり差がある状態となっています。

また、業界情報を収集している中で新興企業(スタートアップやベンチャー)についての知識も身に着けているエージェントの方が多く、そういった企業からも積極的に求人を集めるべく動いています。
そのため、総合型転職エージェントが持っていなかったり、求人掲載型メディアに載っていないような隠れた優良ベンチャー・スタートアップの求人を紹介してもらいやすいというのも重要なポイントです。
ミスマッチが起きづらい専門性の高いエージェントにのみ求人を共有するほうが、的はずれな求職者との面接などを省くことができるため非常に効率的なため、規模が小さく面接に多くの人手を割けないものの、現在急成長中といったような企業からは業界特化型転職エージェントに求人が集まる傾向があるようです。

業界特化型転職エージェントサービスを利用するデメリット

すでに希望業界や職種が定まっている方にとって、業界特化型転職エージェントを利用するデメリットは特にありません。

一方で、希望が固まりきっていない方が業界特化型転職エージェントのエージェントと面談を行うと、うまく会話が噛み合わない可能性があります。
業界特化型転職エージェントは知識が深い分、求職者にも鋭い質問をしがちです。希望やキャリアプランがフワフワとしていると、答えに窮してしまうこともあるでしょう。
(もちろん、転職エージェントもプロなのでうまく要望を引き出したり、会話を通してキャリアプラン構築に一役買ってくれることは間違いないので必要以上の心配は不要です)

また、転職活動をしているうちに別業界・別職種へと希望が移り変わった場合、業界特化型転職エージェントでは求人の斡旋に対応できないことがあります。
そういった場合には別の総合型転職エージェントに改めて相談を行ったり、適した業界特化型転職エージェントに登録をし直したりする必要があります。

いずれにしても、ある程度希望業界・職種が固まっているのであれば、情報収集も兼ねて業界特化型転職エージェントに登録することは非常にメリットが多いと私は考えています。

求職者セグメント特化型エージェントサービス

求職者セグメント特化型エージェントサービスは、求人のジャンルではなく求職者の属性を絞っている転職エージェントです。

例えば、高年収帯のエグゼクティブ層のみを対象として転職エージェントや、「20代前半の若手」「女性」といった区分で斡旋サービスを行っている転職エージェントもございます。

これら求職者セグメント特化型転職エージェントサービスの特徴としては、そのセグメントの求職者の悩みがちなポイントについて十分理解をしており、かつそのセグメントの人材を欲しいという企業のみから求人を集めているためマッチングの精度が非常に高いという点が挙げられます。

例えばエグゼクティブ層向けの転職エージェントでは、年収だけでなく企業内でのポジションについてもかなり手厚い求人を中心に集めていますし、若手向け転職エージェントは第二新卒としての採用や未経験者歓迎といった求人も多く保有しています。
特にエグゼクティブ層向けの求人は他の転職エージェントや求人掲載メディアでは公開していないようなクローズドなポジションに関する求人も非常に多く、例えば「CTOポジション」「新規事業部長ポジション」といったレア求人を保有しているケースも多くあります。

また、担当エージェントも同様のセグメントの求職者を転職成功に導いてきた経験豊富なプロなので、例えば将来的なライフプランの変化や、キャリアパスについても十分なアドバイスが得られることでしょう。

求職者セグメント特化型エージェントサービスを利用するメリット

自身の求めるような求人が求人掲載メディアで中々探せないといった方にとって、求職者セグメント特化型エージェントサービスは非常におすすめです。

新卒入社した会社がうまくマッチせず、在職期間が短い状態での転職の場合、
求人掲載メディアに載っている中途入社者募集求人はやや敷居を高く感じてしまい、応募しづらいのが心情かと思います。

また、すでにある程度のポジションについて活躍されている方が求人掲載メディアで転職先を探しても、中々良いポジションの求人はなく、
その多くは年収ダウンやポジションダウンに繋がってしまうかと思います。

そういう状態にある方が求職者セグメント特化型エージェントサービスに登録を行うと、自身の状況・状態・属性に合わせた求人の紹介を受けられるため、自力で求人を探すよりも遥かに効果的に転職活動を行うことが可能です。

また、「今のような状態で転職ができるのか」という相談を行うことができるのも魅力ですね。
年齢が若すぎたり、逆にキャリアを重ね過ぎたりしている場合、転職活動が一筋縄ではいかないことは多いため、担当エージェントに状況を話し、過去の事例などを参照してもらいつつ適切なアクションを取っていくことが転職成功に至る近道になることでしょう。

求職者セグメント特化型エージェントサービスを利用するデメリット

自身のセグメントにマッチした求職者セグメント特化型エージェントサービスを利用するにあたり、特にデメリットはありません。
ただし、求職者セグメント特化型エージェントはあくまでも求職者のセグメントに特化しているだけで、特定の業種や職種について詳しいわけではないため、
希望業種・職種が決まっている場合などは業界特化型転職エージェントとの併用をおすすめします。

転職エージェントは併用(複数利用)しましょう

以上、長文となりましたが転職エージェントサービスを3つの種類に分けて紹介しました。
メリット・デメリットというよりは、それぞれ得意とする分野が違うというだけですので、自身の状況や希望業種・職種に合わせて適切なエージェントサービスを利用することが大切なポイントとなります。

また、重要な点として、「転職エージェントは併用(複数利用)をする」ということが挙げられます。
転職エージェントは1社しか使ってはいけないというルールがあるわけではないため、複数の転職エージェントを併用し、効率的に転職活動を行うことが希望通りの転職を成功させるためのコツとなります。

エージェント併用の方法としては、まず大手総合型転職エージェントサービスを1つと、自身の興味業界についての業界特化型転職エージェント数社の組み合わせをおすすめしています。
業界特化型転職エージェントを数社併用する理由としては、各社が独自に求人を集めているケースが多いため、求人の幅を広げるために複数社を同時利用することをおすすめしています。
また、紹介された求人や採用条件について、別のエージェントにセカンドオピニオンを求めることもできるため、なるべく専門性の高いエージェント複数名と繋がっておくようにしましょう。

加えて、年収が一定以上ある方はエグゼクティブ向けサービスなどを追加するとハイクラス求人(高待遇・レポジション)と出会える確率も高まります。
まずは登録してみて、エージェントの動きが悪い場合は自身が対象ユーザ層ではなかったと判断・見切りをつけるといった進め方でも良いかと思います。

以上、転職エージェントサービスに関する解説でした。
世の中には非常に多くの転職エージェントサービスがありますが、それぞれがどの種類なのかを見極めることができれば、適切な利用を行うことができるかと思います。
それでは読者の方の転職が良いものとなるように祈っております!

不明点などありましたらコメント頂けますと回答させて頂きます。

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